押しも押されぬUKの重鎮、Leatherface。
このバンドの特徴は何と言ってもVo/Guのフランキー・スタッブスのしゃがれ声でしょう。
また、そのフランキーの声に隠れがちではありますが、メロディやギターのフレーズは実にポップでキャッチーです。
間違いなく、当サイトで扱っている“UKメロディック”と呼ばれるジャンルでの核となるバンドであります。
Leatherfaceは一度解散するまでに5枚のオリジナルアルバムをリリースしています。
それぞれ、再発やリプレスが盛んになされているので、
新品で買えないのは2ndの「Fill Your Boots」くらいとなっています(2005年02月現在)。
再結成後に所属しているBYOが再発に熱心なようですので、
2ndも近い内にボーナストラック付きとかで再発されるんじゃないかなぁ。あくまでも希望的観測ですけど。
ちなみに、このBYOから再発盤としてリリースされた5th「The Last」には
解散時にフランキーが参加していたPopeというバンドの音源が収録されています。
でも、これPopeのアルバムには9曲入っていたのに再発盤には8曲しか収録されてないんですよね…
どうせだったら全部入れちゃえば良かったのに、と思うのはワガママなお願いでしょうか。
さて、そんな5枚の中でも特にオススメなのが3rd「Mush」と、4th「Minx」であります。
この2枚は、UKメロディックという枠組みにおいてのみならず、
パンク、さらにはロックという広い概念においても名盤と称されるべき作品であると思います。
あ、それと、「Mush」はレコード盤の流れの方が断然良いと思うのですが、いかがでしょう?
ちなみに、この「Mush」のCD盤のボーナストラックは、この時期のシングル「Not
Superstitious」からの曲です。
SnuffやMega City Fourが活動の前期、後期で評価が分かれているのに対し、
Leatherfaceは再結成後も、それまでのファンの心を離す事はありませんでした。
解散前とはメンバーはガラリと変わってしまったものの、現在に至るまで素晴らしい作品をリリースし続けています。
初めて聴くという方には、再結成後の物から入るのがオススメかもしれません(解散前に比べて、音もクリアになってるし)。
特に、オリジナルとしては8枚目となる「The Stormy Petrel」は超絶名盤です。
ディッキーが復活してギターの絡みにも一層の磨きがかかる。
2010年に来日した際にも最高のパフォーマンスを見せました。
自分が今までに見た数え切れないライブの中でも3本の指に入る。
さらに申し添えておきますと、フランキーはプロデューサーとしても、その傑出した才能を遺憾無く発揮しておりまして、
DriveやHooton 3 Car、Chopperなどのグッド・ロックンロールなバンドの作品はもちろん、
自分のフェイバリット・アルバムであるSnuffの「Reach」もフランキーのプロデュースによる物なのです。
(2005年02月03日 / 2011年 05月23日 加筆)
Album…P01/P02/P03
Cherry Knowle |
Fill Your Boots |
Mush |
Minx |
The Last |
Live In Oslo |
Split With Jawbox |
Discography Part One-Live |
Discography Part Two |
Split With Hot Water Music |
Horsebox |
Dog Disco |
The Stormy Petrel |
Beerpig |
Razor Blades & Aspirin |
Smokey Joe |
Split With Wat Tyler |
Eagle |
Compact & Bijou |
Not Superstitious |
I Want The Moon |
Dreaming |
Do The Right Thing |
Win Some, Lose Some |
Little White God |
Live EP |
Split With Yesterday's Ring |
Split With Ninja Gun |
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