The Jones (Stokoe/Fatty Jones)

LeatherfaceのDickieが、H.D.Q.で活動を共にした
Gollyと再び合流する事によって結成されたStokoe。
その後、ベースとドラムと名前を変更してFatty Jonesとなり、
さらにThe Jonesと名前を変えてからリリースされた「Gravity Blues」は
冷たくダークな雰囲気の中にも繊細なギターを聴かせる傑作となりました。
Fatty Jonesの音源も、StokoeとThe Jonesの中間的な立ち位置にある感じでカッコイイです。
でも、自分が以下の音源の中で1枚を選ぶなら、やはりStokoeの7インチであります。
The Jonesのアルバムでも収録された佳曲「Simon」は、
心持ち音が軽いStokoeのバージョンの方が優れていると思うし、
「Satellite」のアコースティックギターが度々挿入される所では
その部分ごとに逐一胸をときめかせております。
あー、大胆にして巧妙。豪放でありながらも華麗。

アルバムのリリース後にGollyが脱退して以降は、
新たなボーカリストを探しつつも、主だった動きは見せていないようです。
流れ解散的にフェードアウトとなってしまったのでしょうか。
この間に、DickieはDoctor Bisonのシングルをリリースするも単発に終わります。
もし、次にDickieがバンド活動を再開する際にはThe Duvalsのボーカルであり、
Dickieと互いに仲良しさんでもあるというPaulとバンドを組んで欲しいなぁ。
FrankieやGolly、Boggsとは、また違ったコラボレーションを見せてくれるハズだから。
(2006年11月20日)

追記:なーんて思っていたら、何と8年ぶりのStokoe名義で新譜をリリース!
しかも、今回の音源では女性がボーカルをしてるじゃないですか。
アルバムには“実験は完遂され、それは完全なる失敗”なんてタイトルが付いてますけど、
この女性ボーカルを入れるという事を実験とするなら、それは完全なる成功だったんじゃないでしょうか。


Stokoe(7":Mother Stoat)

01.Satellite
02.Simon
03.Give It Back

Fatty Jones(CD:Mother Stoat)

01.Rats
02.Ashbrooke
03.Inbetween

Gravity Blues(CD&LP:Boss Tuneage/CD:Water Slide)

01.Monotone
02.Someone Call Me A Doctor
03.Volatile
04.Black Hole
05.Suffocate
06.Wilton Road
07.Huck
08.Strongest
09.Simon
10.Full Bore

The Experiment Has Been A Complete And Utter Failure(CD:Rookie)

01.9 Stories High
02.More Magic Than Logic
03.Secrets And Lies
04.Mexican Stand Off
05.Insomnia Dipsomania
06.The Experiment Has Been A Complete And Utter Failure
07.Handstand
08.Maria
09.A Sort Of Homecoming
10.Fine Tuning
11.Tunstall
12.Sweet Suburbia