秋葉原的なキーワードに「ヤマト世代、ガンダム世代、エヴァ世代」というのがあります。
まぁ、しかし、これもサイエンス・フィクション(SF)のロボットなどを扱ったアニメに限ったキーワードで、
他にも、セーラームーン世代やら、あずまんが世代と、更に細かく分類されてるみたいですが。
で、これってUKのシーンについても、ちょっと当てはまるんじゃないかなぁと思い、自分で勝手に考えてみました。
詳しくは、以下の表と文章をご参照下さい。(ここから先は、全て筆者の妄言です。どうか真に受けないで下さいまし。)
リリースフォーマットの傾向 | 代表的バンド | おおよその年代 | |
第一世代 | シングルとアルバム、どちらもオリジナルリリースは アナログっていう物が多いです。MC4なんかは例外。 |
Snuff、Leatherface、Mega City Four、 The Sect、The Abs、Exit Condition |
1988〜1991 |
過渡期 | 同上。んー、でも、ここら辺になるとアルバムは リリース当初からCDでリリースされてたのも多いかな? |
Drive、China Drum、Reverse、 Midway Still、Goober Patrol、Gan |
1992〜1995 |
第二世代 | アルバムの多くはCDとアナログの両方で発売されるようになりました。 シングルは相変わらず7インチが多くを占めています。 |
Chopper、Broccoli、Skimmer、 Hooton 3 Car、Servo、Lovejunk |
1996〜2000 |
第三世代 | アルバムはアナログでは発売されない事が多くなりました。 シングルも半数くらいはCDで発売されたりしてますね。 |
W.O.R.M、Beauty Shool Dropout、 Tokyo Adventures、Rope、Dina |
20001〜2005 |
第一世代は、とにもかくにもSnuffがデビューして、いったん解散するまでの軌跡に集約されると思います。
もちろん、Snuffがデビューする前後のUKにおいても、上の表で代表として挙げたバンドはもちろん、
Sofa Head、HDQ、Perfect Dazeなど、グッドロックンロールしていたバンドはたくさんいた訳ですけど。
V.Aで言うと、「Underground Rockers」、「Spluerk」辺りが、この頃の代表的なバンドをたくさん収録していると思います。
第一世代と第二世代の過渡期において特に重要だった出来事はズバリ、
Snuffy Smileの栄森氏がDoll誌で執筆したメロディック狂必聴ディスクと、
続けざまにリリースした「The Best Punk In England, Son」によって
多くの人にUKのアンダーグラウンドなパンクバンドが認知された事だと思います。
この第一世代と第二世代の過渡期は、SnuffやLeatherfaceの面子が
他のバンドの面々とくっついたり離れたりを始めた頃と言っても良いでしょう。
第二世代に顕著なのがCrackleレーベルの活動開始、
そして、フランキーのプロデューサーとしての台頭でありましょう。
この頃に活躍したバンドをV.Aで知るには、「Killed By Crackle!」と、
Son以降のThe Best Punk Rock In Englandシリーズがよろしいかと思います。
Chopper、Broccoliが解散して、Crackleの活動も一段落した辺りが第二世代の終焉期でしょうか。
よくよく考えてみれば、Crackleからの7インチのリリースは既に5年近くもご無沙汰ですね。
…もう7インチは出さないのかなぁ。
さて、このCrackleとプロデューサーとしてのフランキーの2つには密接な関係があります。
「Killed By Crackle」にイギリスのバンドは(多分)17つ参加しているんですが、
フランキーにプロデュースされた事があるバンドは1/3以上の6バンドとなっております。
それと、Crackleからディスコグラフィー盤をリリースしたHooton 3 Carについても
初期〜中期にかけての作品ではフランキーがバッチリとプロデュースを手掛けてます。
この頃は、本当に“プロデューサー・フランキー”の最盛期だったんじゃないでしょうか。
彼にプロデュースしてもらった経験があるバンドは、The Best Punk Rock In Englandシリーズで見ても
全61バンド中の12バンドですから、この事からも如何に彼が腕を振るっていたかが見て取れるかと。
(長くなっちゃったので、第三世代については其ノ弐に書きました。)
Take it back, it's too late to say those words.