Shelley's Children

美しい女性ボーカルにショボい演奏が重なる典型的なB級バンド。
ただし、そのメロディーは余りにキャッチーで、一度聴いたら病み付きになるはずであります。
Damaged GoodsからのCD「Everything」は、それまでにリリースしていた、
12"とLP、V.A.収録曲、デモなどを文字通り全て詰め込んだ編集盤です。
その中にはCrystalsのカバー、「Be My Baby」がありまして、これが実にハマりまくっております。
フィル・スペクターの、いわゆるウォール・オブ・サウンドをショボくすると、こんな感じになるのか。
その他にも、The Monkeesのカバー、「I'm A Believers」もイカしてます。
カバーの話ばかりになっていますが、Shelley's Childrenはオリジナル曲もイカしています。
3曲入りの12"EP、「Everytown」は全曲がスピーディーなメロディーに溢れておりますし、
LP「The Mask Of Anarchy」にも、これでもかとばかりに良い曲が詰め込まれています。

以下の音源以外には、MeantimeからのV.A.「Spleurk 2」に「Fair Enough」を収録。
また、Rugger BuggerからのV.A.「Fuck EMI」に「Born Too Late」を収録。
「Born Too Late」はPoni Tailsが50年代の終わりにヒットさせた曲のカバー。
両曲ともにShelley's Childrenの真骨頂と言える、流れるようなメロディーが印象的。
これらの2曲はLPにも収録されており、当然の事ながら編集盤にも収録されております。
この編集盤、まだ現在(2007年3月)でもDamaged Goodsに在庫があるのはもちろん、
日本国内においても流通しているみたいですので、ぜひ手に取ってみて下さい。
アマゾンや、HMVなど、大きなCD屋さんでも取り扱ってくれているみたいです。

1991年の半ばにShelley's Childrenは解散、
メンバーの幾人かは、後にCuckoolandというバンドで活動しています。
(2007年04月30日)


The Mask Of Anarchy(LP:Peasant's Revolt)

01.Doesn't Matter
02.Fair Enough
03.Elvis Says
04.Circle Line
05.Ginny Come Lately
06.Wedding Bells
07.Born Too Late
08.Rawfolds

Everytown(12":Peasant's Revolt)

01.Everytown
02.Jack
03.Waiting For The Weekend

Everything(CD:Damaged Goods)

01.Doesn't Matter
02.Fair Enough
03.Elvis Says
04.Circle Line
05.Ginny Come Lately
06.Wedding Bells
07.Born Too Late
08.Rawfolds
09.Summerlove Sensation
10.Everytown
11.Jack
12.Waiting For The Weekend
13.Be My Baby
14.I'm A Believer
15.Nobody Knows
16.On My Wheels
17.Who Makes The World Turn
18.Face In The Crowd
19.Island Of Dreams
20.Johnny I Hardly Knew You
21.The World Turned Upside Down