Sedaced

BroccoliのScottを中心とした、音の中に陰りと湿り気が充満するバンド。
今のところ、唯一の作品であるNewest IndustryからのCDでは、
Shonbenよりも、さらにBroccoliの面影を強く感じる楽曲を収録しています。
“4人の仲間でポップ・ミュージックを作ろうと結成された”と
自身のHPでのバイオグラフィーに記述されている通りに
陰りの中にもメロディーやギターのフレーズはキャッチーな物であります。
完全に蛇足になりますが、自分はこのバイオグラフィーでの文を読んで
(あるいはHPのトップにある“Pop With Guitars”なる行りを受けて)
彼等の音源はポップ・ミュージックと言うには少々ストイックに過ぎるんじゃないか、
ちょっと文に誤謬が含まれているんじゃないか、なんて思いを抱いたりしたのですが
その後に続く“ポップ・ミュージックが何なのかなんて、誰が知ってるんだ?”という一節で
誤謬が云々なんて浅はかな考えは瞬く間に全て吹き飛ばされたのでした。
あー、目から鱗が落ちるという感覚を久々に味わった。

しかし、それでも敢えて1つだけ文句を出すとすれば、
もう少し曲名を真剣に考えた方が良いとか、そんな所でしょうか。
まぁ、名前に対する思い入れの強さってのは人それぞれだから仕方ないですけど。
大体、このバンド名自体も当初はDecadesだったのを、
その名前ではウェブのドメインが既に使用されていて取得できないって事で
単語を逆さまにして現在のSedacedとなった物らしいですし。
伊秩弘将で例えるなら、Speedの逆はDeepsみたいな感じですね、きっと。

Sedacedは、現在(2005年11月)も新しい音源の制作に入ったり、
Blockoの復活ライブに対バンとして参加するなど活発に動いているようで、
これからの展開にも大いに期待が持てるかと思います。
(2005年11月24日)


Eh(CD:Newest Industry)

01.One
02.Two
03.Three
04.Four
05.Five
06.Six