Perfect Daze

80年代の後半、ショボい音を出すバンドが多いUKメロディックにおいても、
一際ショボくれた音とポップなロックンロールで、数寄者たちの心を鷲掴みにしたPerfect Daze。
バンド名は、Perfect Daysと引っ掛けてるのかな?“完璧な眩惑”と、“完璧な日々”。
メンバーの一人、Wolfieは、このバンドを結成する前はThe Stupidsで活動していました。
このStupidsも、ハチャメチャでポップなハードコアといった趣でオススメです。
しかし、Stupidsから数えると、Wolfieは既に20年以上もパンクロックを奏で続けているのか。

さて、音源の方は、お馴染みのBoss Tuneageからディスコグラフィー盤が出ております。
その中に収められた曲の中では3曲目の「Death By Smiling」が秀逸。
この曲は、後にLovejunkになってからも再びレコーディングがなされています。
また、2曲目の「Grandma's Kitchen」は同胞、Sinkのカバー。
Snuff、Senseless Things、Sink、そしてPerfect Dazeの4バンドで
お互いの曲をカバーしあった物を収録した7インチのV.A「PSSST」より。
で、まぁ、まずはディスコグラフィー盤から入るのがオススメな事に間違いはないんですが
Perfect Dazeには、このCDに収録されなかった曲にも良いのがたくさんあるんですよ。
特に、「Regular Jailbreak」に収録されている「This Side Of Summer」は、すごく良いです。
タイトルから連想されるThe Sectによる同名の曲とは少々ベクトルを異にしているものの、
イントロからガンガンと鳴っている泣きのギターが、この曲を名曲たらしめていると言えるでしょう。
また、このEPはジャケもイカしてます。冷蔵庫にぬいぐるみが入っているというシュールなヤツ。

解散後には、The Space Maggotsというバンドのメンバーを加えてLovejunkへと移行します。
そのLovejunkの初期の頃にはアルバムを出そうと思ったら、そのレーベルが潰れたり、
ドラマーが病気のため脱退、その後のドラマーもすぐに変わったりと不遇に不遇を重ねたようです。
UKメロディックの歴史に名を残す名盤をモノにしたのは、もう少し後の話。
(2005年06月19日)


Bubblegum(7"&12":Vinyl Solution)

12" Version
01.Bubblegum
02.Picture Of You
03.She Revs Me Up
04.Blue Horizons
05.Luv Ya Till The Bomb Drops

7" Version
01.Bubblegum
02.Blue Horizons (Original Demo)

Regular Jailbreak(12":Vinyl Solution)

01.Regular Jailbreak
02.The Saddest Thing I Ever Heard
03.This Side Of Summer
04.Barstool On The Floor

Flames(7":Way Cool)

01.Flames
02.Green
03.Beautiful Time

Five Years Scratch(CD:Boss Tuneage)

01.Regular Jailbreak
02.Grandma's Kitchen
03.Death By Smiling
04.Start Back Over
05.One Thing For Sure
06.Saddest Thing
07.I'm Not The One
08.Almost Done (Acoustic Version)
09.Bubblegum (Pop Lust Version)
10.Flames
11.Break It Away
12.Dreams Last Fall
13.Beautiful Time
14.King Of The Night Time World
15.Gurl Problems
16.Can't Seem To Make You Mine
17.Blue Horizons
18.Secrets
19.Green (Demo Version)
20.Could This Be Always
21.Flaming Torch
22.Ticket Don't Go