Luna:Suit

バンド名を推測するに“月(の女神)の求婚/懇願”でしょうか。うーん、ロマンティック。
導き出されるイメージとしては、「ああっ女神さまっ」とか、その辺りとなりましょう。
いや、アレは月の女神じゃないですけども。
また、それとは別に“月(の女神)の告訴/訴訟”という日本語訳も考えられますが、
これとて、月に代わってお仕置きよ!という例のアレを思い出すのです。
話を元に戻しましょう。ゴメンなさい、素直じゃなくて。思考回路はショート寸前なんです。
ええっと、何だっけ…そうそう、2枚のアルバムは、どちらも賞賛を浴びるに相応しい物で、
鋭い女性ボーカルに乗っかるスピーディーな演奏はServoを想起せずにはいられません。
Carolyn嬢のような一撃必殺のロリータボイスには欠けているものの、
それぞれの曲のバラエティはServoよりも豊かかも。そして、全篇を通してとにかく轟音。

個人的には、どちらかと言えば1stアルバムの方が好みでありまして、
2曲目の「Million Questions」、15曲目の「Apology」は名曲であると言えましょう。
でも、Luna:Suitと聞いて真っ先に思い浮かぶのは6曲目の「Candyman」かなぁ。
キャッチーなメロディへ疾走感に満ちた演奏が加われば、
もはや自分はその曲に対して無条件降伏をせざるを得ないのです。
サビの歌詞も印象的。“自分が誰なのか分からない。これ以上同じままじゃない。
あなたは私の心を傷付けて、私の精神を冒したの。私をコントロールできるなんて思わないで。”
こういう歌詞を男性が歌うと、女々しい負け惜しみっぽく聞こえるのに、
女性ボーカルだと毅然とした物のように感じるのはどうしてなんだろう。

1st以前には「Old Man」と銘打たれた6曲入りのデモを出しているみたいですが、
それらの曲は全て1stで再録されたようです。うーん、「Candyman」のデモバージョンが聴きたい。
また、Panicなどのリリースで知られるYour Illegal Recording Companyから
「Sleeping Serenity」というEPがリリースされるという話もあったようです(恐らくリリースはされないまま)。
V.Aにも幾つか(全部で4つほどかな?)参加していますが、自分が知る限りでは全てアルバム収録曲です。
リストを挙げると「Speedowax Punk Rock Disc 4」、「Boss Tuneage Samplerage 2」、
「Erdata Ishee」、「Hangin' Out With The Stupid Kids 2」の4つ(順不同)になるんですが、
他にも参加しているV.Aなどありましたら是非とも教えて戴きたく思います。

2ndアルバムリリース後にドラマーが脱退、その後は行方知れずに。
まぁ、1stから2ndまでにも3年間のインターバルがあった事ですし、気長に復活を待ちましょう。
(2005年11月17日)


Controlled Noise(CD:S.I.D.)

01.Friends 'till The End
02.Million Questions
03.Colour Green
04.Uninspired, Impressionable, Unachieved
05.Mind Of Insecurity
06.Candyman
07.Jehova, No Ta!
08.Her Ambiguity
09.Scabhead
10.Fresh Meat
11.0891 Girl
12.Old Man
13.Devilish Delish
14.Politics
15.Apology
16.Holiday

Summer Season(CD:Boss Tuneage)

01.The Thing You Live For
02.Trying To Exit
03.Treasure Box
04.Tired Feminism
05.Summer Season
06.Sense Of Solitude
07.Conformist
08.Anti-Sotial Animal
09.Pastimes
10.Pessimistic Brand