Ludicrous Lollipops
このLudicrous Lollipopsの魅力は、2枚目のEPに収録の
「Lies About My Life」という曲に集約されていると言い切ってしまいましょう。
サビでの大胆な転調と、その後ろでキラキラと輝きを放ちながら単音を奏でるギター、
UKのバンドに特有のショボさ、恋人に戻ってきて欲しいと請い願うヘタレな歌詞、
それに加えて少しMega City Fourっぽい部分もありで、どれを取っても完璧な楽曲。
敢えて文句をつけるとすれば、イントロの“さぁ、子供達!Lollipopsの登場だよ”ってアレがいらないかな。
(Lollipopsってのは“飴”って意味で、ここでは大道芸人が広場で見世物をする際に子供達に飴を配って
客寄せをする行為とかけてあるんでしょうね。 “here we are children, come
on and get your lollipops!”)
それと、4枚目のEPについては6インチだと表記してありますが、これは紛う事なき事実でございます。
レーベル元の説明文には「世界で最も小さなレコードだ。…多分」なんて書いてあるんですが
残念ながら、これは看板に偽りがありますね。自分は日本のガレージバンド(…だったと思う、多分)が
5インチのレコードを出していたのを目にした覚えがありますから。
さて、以下の音源の他には3つのデモがあるようです。
その内の何曲かはPop Recordsが出したファンジンのおまけとして付いてきたカセットテープ、
「Popaganda」のVol.4とVol.5で聴く事が出来ます。…とは言え、こちらも入手は極めて難しいと思います。
自分はVol.4しか持っていないのですが、こちらにはLollipopsは何と3曲も提供しておりまして、
収録曲は後の12"に収録された「Disinheritance」のバージョン違いと、
「Crystal Madness」、そして「Disinheritance (Reprise)」となっています。
「Disinheritance」は“(but never say)there is nothing to believe”と繰り返すサビが印象的な佳曲。
12"に比べると、デモのバージョンの方がテンポが速く、はっちゃけた印象を与えてくれます。
この音源には、他にLovejunk、Drive、Wordbug、Elmerhasselなどが参加。
特にDriveは1stデモからの曲でして、ファンジンのおまけとしては豪華すぎる面子となっています。
(2005年05月07日)
Mush(7":Crazy Ape Bonkers Phonogram Production
Company)
01.Mindgames
02.Firedance
03.Worlds Away
Scrumdiddlyumptious(12":Damaged Goods)
01.Lies About My Life
02.Brag
03.Time Spent Hiding
04.Smile
A Part(12":Damaged Goods)
01.A Part
02.Disinheritence
03.Godiva
Talk(6":Damaged Goods)
01.Talk
02.Tag