The Great St.Louis
力強さと繊細さのバランスが良い塩梅の注目バンド、Great St. Louise。
力強くなり過ぎてしまう、線が細くなり過ぎてしまうという線上を
緩やかに一つ一つと歩を進めていく感じとでも言いましょうか。
アルバムを出す以前には2枚のデモ音源を自主でリリース。
それぞれ3曲入りの「Endress War」と、「Silent Home」という題名で、
「Silent Home」の方には、Leatherfaceのカバーも含まれていたとか。
(もしかしたら、今回のLeatherfaceトリビュートに収録されるのは、その曲か?)
そして、それらのデモEPの音源に収録されていた曲を
さらに強力にグレードアップした物が1stアルバム「Forever Now」であります。
音の方はLeatherfaceの影響を良い感じに消化した物と言って良いでしょう。
ブックレットの写真では酔っ払っているフランキー・スタッブスも写ってますし。
ただし、このバンド、近年のLeatherfaceのフォロワーの中では、
群を抜いて前述したバランス感覚に秀でているように思います。
JSNTGMというレーベルが独特に有する地味さ加減もグッド。
ライブで演奏されたならシンガロング必至の8曲目、「Sink」が自分のフェイバリットです。
あとですね、何となくブックレットを読んでいたら、
なんと、サンクスリストにCup 320 Run Distroの文字が。
こういった根幹で繋がっているのって良いですよね。
このCup 320 Run DistroはUrban Sleepというレーベルを始動、
良い作品を立て続けに世に送り出しています。
1stアルバム以降も精力的かつ持続的ななライブ活動をしまして、
2010年の春先にはAll The Vinylというレーベルのスプリット7"シリーズ第三弾に2曲を提供。
その内の1曲、「Safe」はアルバムにも収録されました。
それに続いてリリースされた2ndアルバムは1stアルバムのスタイルを守りつつ、
より完成度が高く、より精密にアレンジされた曲が並びます。
コーラスが豊かになり、合唱出来るナンバーが増えたのも嬉しい。
ハンドクラップの導入など、より親しみやすさも感じるところです。
また、LP盤はCD盤よりも1曲が最後の曲に追加されています。
追加された曲は7"スプリットに収録されたもう1つの方、「World Collide」です。
もはや、このバンドは現在のUKシーンにおけるトップランナーでありましょう。
(2007年03月25日 / 2011年05月29日)
Forever Now(CD:JSNTGM)
01.No Change
02.Silent Home
03.Regards
04.Endless War
05.Tonight
06.Summer
07.Ronnie Jones
08.Sink
09.Forever Now
10.One Day
11.Nah Nah Nah
Split With Red City Radio(7":All The Vinyl)
01.Safe (The Great St.Louis)
02.Worlds Collide (The Great St.Louis)
03.Bike Thief (Red City Radio)
04.Unburdened (Red City Radio)
In Your Own Time(CD&LP:Boss Tuneage/CD:JSNTGM)
CD Version
01.Mooresy
02.Redeye
03.Safe
04.Don't Ask
05.Remain
06.Coming Home
07.Closest Enemies
08.Head Down Skin Up
09.Strawman
10.Croal
LP Version
01.Mooresy
02.Redeye
03.Safe
04.Don't Ask
05.Remain
06.Coming Home
07.Closest Enemies
08.Head Down Skin Up
09.Strawman
10.Croal
11.Bare Knuckle Stroller
12.World Collide