Eighty Six

イギリス北部はリーズの3人組、Eighty Six。
1st EP「Raining & Falling」と、アルバム「What's My Problem?」では、
ゆっくりとしたテンポで地味ながらも繊細なメロディーを聴かせるバンドでありました。
これらの中では1st EPに収録の「Sorry About The Mess」、「Distance」と、
アルバムに収録の「Saying My Goodbyes」、「Walking Home」がフェイバリット。
Blockoとのスプリット7"においても、その傾向を崩さないままで、
1曲だけの収録ではあるものの、なかなか聴かせる曲を持って来ています。
それが何を思ったか、2nd EP「Army Of Cats」以降では大変身。
いや、この大変身ってのはダメな意味での大変身であります。
より力強い音を求めての自己改革だったんではありましょうが、
地味なメロディーはそのままって事で、良さだけが減退してしまった印象を受けるのです。
あのゆったりとした歌い回しは何処に消えたんだと思わせるに充分な、
シャウト気味に歌うボーカルと、ハードなギターの音が其処では鳴らされています。

以下の音源の他には、10インチでのV.A.「Brand New Gay Scene」に
Jawbreakerのカバー「Shirt」を収録。しかし、なんちゅう題名のV.A.だ。
「You Do Know What This Means Don't You?」に「She Said」を収録。
また、SpeedowaxからのV.A.「Punk Rock Disc 4」に「Distance」、
V.A.「Erdata Ishee」に同じく「Distance」を収録しています。
Jawbreakerのカバー以外は、いずれも単独音源と同じテイクであると思われます。
あ、80年代にも同名のバンドがいて、LPなどをリリースしているみたいです。お間違えなきよう。
(2007年02月04日)


Raining & Falling(CD:Bombed Out)

01.Sorry About The Mess
02.Words To Fall For
03.Distance
04.Not As Warm As You
05.Belloch

What's My Problem Today?(CD:Bombed Out)

01.Twentysomething
02.Missionary
03.Welcome To The Overlook
04.Saying My Goodbyes
05.Fear Of Drowning
06.She Said
07.Lost In You
08.Splinters
09.Walking Home
10.Cemetery

Split With Blocko(7":Boss Tuneage/Bombed Out)

01.Beep, Beep (Eighty Six)
02.Fibs (Blocko)
03.Aches And Pains (Blocko)

Army Of Cats(CD:Bombed Out)

01.The Concept Of Negative Mass
02.Movement 31
03.Stranger Danger!
04.Secret Eyesore
05.Kirk To Bridge
06.Phantom Limb

Split With Afraid Of The Dark(7":Happy Astronaut)

01.Disconnected Scenes (Eighty Six)
02.Mr. Donkey Paradise (Eighty Six)
03.'Til It Burns (Afraid Of The Dark)
04.Crow Pie (Afraid Of The Dark)