Bitter Pills

Hooton 3 Car、後にOhno Expressでギターボーカルを担当したChrisと
BrocolliのドラムであったGraemeが中心となって結成されたBitter Pills。
両方のバンドを折衷させたようなサウンド。それって最高じゃないですか？
新しい事に挑戦する姿勢が見られないとの意見もありましたが、
今、このUKメロディックパンクが絶滅寸前にある時代に
こういう音を鳴らす事自体が新鮮だなぁと自分などは思ったりします。

音源の中心となるのは2曲目の「Take Control」でありましょうが、
3曲目「No Surprise」のゆったりとしたテンポで聴かせる甘いコーラスとか、
まんまHooton 3 Carな4曲目「Null Pointer」もナイスです。
いやぁ、こうなると全曲聴き所満載と言ってしまった方が楽なのか。
1曲目がインストで幕を開け、最後の曲もインストで締めるという構成ってのもイカす。

確かに目新しい物ではないかもしれないけど、しっかりと今までのスタイルを守る。
すなわち、イノヴェーティブではないけど、コンサヴァティブであると。
いや、今の状況から見て保守的な事が逆に革新的だったりするのかも。
バンドが結成された際のGraeme曰く“this is oyaji rock!!”。
いやぁ、まさにその通り。オヤジが頑張ってこそ若手も育つってモノです。
そして、辿り着いたのが非常に完成度の高い、この音源。それって最高じゃないですか？
(2011年05月25日)


Bitter Pills(CD:Boss Tuneage)

01.Let Go To Me
02.Take Control
03.No Surprise
04.Null Pointer
05.Done Deal
06.Partisan
07.Kiro