Benny
我等がBoss TuneageのオーナーであるAstonと、
B級メロディックマサカー、Vehicle Derekとの素敵な出会い。
現時点(2005年10月)においての最新音源、
「All Things Come To An End」の1曲目に収録された「Forty Foot」は、
Aメロの少し単調な展開から一転、サビで一気に突き抜ける非常に良い曲。
まるで、平メロでの展開はサビの為にあると思わせてくれます。
そう思うと単調に感じていたハズの平メロも段々とカッコ良くなってくる、と。
上記のような、ある一点を契機として他の点も良く思えるまでの工程は、
そのままBennyの音源全体にも当てはまるのではないでしょうか。
Bennyには様々なスタイルを盛り込んでバラエティに富んだ曲が多く、
Wat Tylerを思わせるような少しおちゃらけた曲もあれば
前述の「Forty Foot」のように我を忘れて拳を握る曲もあります。
そんな混沌とした楽曲群を何度も聴いていると、
新しい発見があったと思える瞬間が不意に訪れるのです。
それは長い映画を観終わった後のような不思議な恍惚。
そして、そのような恍惚の瞬間を迎える可能性を秘めているからこそ
この音源には何かがあると思えて何度も繰り返し聴く事が出来る。
最初は“何かがある”というのは思い込みでも構わないじゃないですか。
本当に大事なのは何度も繰り返して聴いている内に
ツボみたいな物が分かってくる、あの感触なんですから。
“自分の思い込み1つで世界は一変する”というのは、
良い意味でも悪い意味でも自分が最も影響を受けたアニメーション、
「新世紀エヴァンゲリオン」からの引用である訳ですが
Bennyを聴いていると、少なくとも自分にとって、この言葉は真実だったと思うのです。
現在、Bennyはギタリストの脱退につき活動が停滞している模様。
その後釜の候補にはIdentity/FunbugのJasonの名が挙がり、
実際に何度かスタジオに入って音を合わせたりもしたようですが、
なんだか上手く行かなかったみたいです。残念。
ともあれ、復活後のリリースとして予定されている
K-Lineとのスプリット音源を心待ちにしておきましょう。
(2005年10月07日)
Split With Baby Little Tablets(7":Boss Tuneage)
1.The Right True End (Benny)
2.Karl's Dad's Shed (Benny)
3.Margie (Benny)
4.28 (Baby Little Tablets)
5.Who Cares? (Baby Little Tablets)
Finnish Road Junction(CD:Boss Tuneage)
01.Boston Kebab House
02.The Right True End
03.Shit Yer Pants
04.Down Under
05.Rolf
06.Two Little Boys
07.Goodbye To All That
08.Anti Skijacket Song
09.Margie
10.Karl's Dad's Shed
Our True Intent Is All For Your Delight(CD:Boss Tuneage)
01.Beastmart
02.Getaway
03.Parks And Gardens
04.A Week's A Long Time
05.Hey
06.Theme From Benny
07.Bigfut
08.Staring Out The Window
09.Union Theatre
10.Kumbyah
11.Skylight
12.Dr.Jazz
13.Pulgasari
14.Rule Of Four
Split With Unknown(CD:Boss Tuneage)
01.The March Of The Mods (Benny)
02.The Hokey Cokey (Benny)
03.Blue Christmas (Unknown)
All Things Come To An End(CD:Boss Tuneage)
01.Forty Foot
02.Sweet Fountain
03.Halfway There
04.Goodbye To All That Country
05.Truck Driving Man
06.Staring Out The Window (As It Was Meant To Be)