今回はイギリスと主とする海外からレコードを通販するために
相手方にお金を支払う方法に主眼を置いて文を書いていこうと思います。
日本では価格が高騰しているブツを安く手に入れる事が出来ますし、
何より日本で流通していないブツを購入出来る唯一の手段でありましょう。
でも、まぁ良い事ばかりじゃなく、もちろんリスクもあります。
自分はスキミングされたと思しき架空請求で身に覚えのない物の代金を
銀行口座から10万円以上も引き落とされかけた事があります。
明細によると、イタリアで飛行機に乗ってホテルに泊まったって事になってました。
何と言いますか、ここら辺は自己責任でお願いしたいところです。
ともあれ、一見難しそうに見える海外通販ですが
手順を踏まえてみれば結構簡単に出来ます。必要な物は以下の通り。

*パソコン
最近は手段によっては携帯からでも出来るのかな?
いや、しかし、やはりこっちの方が何かと便利である事は間違いなし。
あと、連絡手段としてのメールアドレスも必要となるでしょう。
欲しいブツはネットを使って地道に探す事になろうかと思います。

*クレジットカード
下の項では3つの決済方法をおおまかに紹介していますが、
その際には国際送金以外の2つでクレジットカードが必要となります。
使用する通貨はUSD(アメリカドル)、GBP(イギリスポンド)、
そして、EUR(ユーロ)の3つが主だった物です。
他の通貨は使った事がないなぁ。自分が北欧のバンドなどには手を出していないからか。
郵送手段は航空便、船便、さらにはそれらを織り交ぜた物などがあります。
航空便だと1週間前後、船便だと1ヶ月以上かかる事もあります。
着くまでの時間と値段とのバランスを考えた上で、お好みに合わせてどうぞ。
それに伴う送料ですが、これは本当にピンからキリまでです。
500円で済むところから3000円以上かかるところまで。
でも、まぁ国内での送料に比べれば、そりゃあ高い所が多いです。
それにしても1枚の送料が3000円ってのにはビックリしました。

*拙い英語力を過度に恥じない心
レコード屋さんなどから購入する際には、そんなに英語力ってのは必要とされません。
英語が全く出来ないからと躊躇している方も、心配は無用です。
自分から発信する際には欲しい物を羅列するだけの、以下のような内容で充分だったりしますから。
それに今はフォームをクリックするだけで欲しい物を指定して、後はカード決済なんて所も多いです。

I want the following
*The Sect - This Side Of Summer
*Identity - Yeah, About Time Too!
*The Abs - Nail It Down
Kei Dohdoh
X-X-XXX Kitamati
Kitijouji Musashino-City
Tokyo Japan 180-0001
Regards!

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さて、上記の必要な物は揃いましたか?
買う場所によっては各種登録が必要な所もありますが、
ここでは割愛して支払いの手段の説明に移ります。
自分が経験した事のある決済方法は以下の3つであります。

(1)Credit Card
比較的大きなレコード屋さんなどで使用可能。
フォームをクリック→カードで決済という最速最短の支払い方法。
早ければ購入した後に1時間も待たずに発送がなされ、
それが航空便だったりすると1週間も待たずにブツが手元に届く事もあります。
おそらく、現在では最もポピュラーな決済方法になったのではないでしょうか。
ただ、超過引き落としや多重引き落とし、架空請求の恐れもありますので
使用した月に送られてくるカード会社からの明細書はしっかりと読みましょう。

(2)Paypal
カードが使えないレコード屋さんやディストリビューターなどでも
使用可能な場所が多く見受けられるクレジットカードとネットを介した決済方法の1つ。
Paypalという代理人を通してカード決済をすると考えると分かりやすいかも。
使用する例としてはe-bayなどでの個人売買が代表的でありましょう。
…というより、このPaypal自体、e-bayが元となって始まったシステムみたいです。
日本のレコード屋さんでも、高円寺Baseなどで取り入れられていますね。
登録するのに手間がかかるのが難点ですが、使用手数料がかからないのが嬉しい。
それにつけても、クレジットカードも使用するために登録が必要な所が多いですし、
海外通販に取り掛かる際に最も壁となる物の1つが、登録という作業でありましょう。
でも、いったん登録を済ませれば後は楽なモノです。
Paypalのホームページから金額と、送金する相手方のメールアドレス、
それに引き落としがなされるクレジットカードのナンバーを指定してクリックするだけ。
e-bayなど、Paypalが盛んな所では専用のフォームが用意されている事もあります。

(3)International Money Order
いわゆる国際送金(IMO)。カードもPaypalも使えないって所で使用する事となります。
フィッシングや架空請求の危険から考えた確実性という側面で言えば、これが最良の手段かも。
Postal(住所宛)とBank(口座宛)の2種類がありますが、自分が送った事があるのはPostalのみです。
郵便局に行って“国際送金がしたいんですけど”と言えば親切に対応してくれるハズです。多分。
届くまでに何週間もの時間がかかってしまう事がデメリット。あと手数料が高いです。1000円もします。
この国際送金、自分も何度か使った事がありますが、いずれもブツが届くまでには1ヶ月以上かかりました。
いや、W.O.R.Mの新しいのを買った時には2ヶ月以上待った覚えがあります。
きっと、IMOが先方に届くまでに時間がかかって、その上、船便というコンボだったんでしょう。
他にも、海外の銀行へ振込をしたり、現金をそのまま送るなんて手段もあるみたいですが
自分はやった事がありませんねぇ。向こうでの通貨に両替するための手数料も高いですし。

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さてさて、かなりの説明不足があると思いますが、一先ず筆を置きます。
自分と同じような物を欲しがる方に、その手段を教えるような今回の記述ではありますが、
ヤフオクなどで、海外では買えるけど日本国内では入手が難しいなんて音源が
高値で取引されているのを見る度にムズ痒い思いをした末に、思い切って書いてみました。
ただ、この文を読んだら一発で海外通販が出来るようになるモノでもないと思います。
序文の方では海外通販は簡単に出来るなんて書きましたが、そりゃあ取っ掛かるのは難しいですよ。
自分なんて、自立するまではカードを持つべきではないと親に厳命されていたので、
社会人になるまでの何年もの間、海外通販はしたくても出来ませんでした。
それにe-bayやPaypalなどでの各種の登録には手間取る事も多いかと思います。
クレジットカードの種類によっては登録が出来ない物などもあるらしいですし、
残念な事に、自分にはその全てを解説出来るだけの知識もボキャブラリーもありません。
でも、ただでさえ少ないパイを取り合うんだから高値が付くのは仕方ないけど、
そんな中でも節度を以って、なるべく安く買おうと思っている方、
その為に海外通販を利用してみたいと考えている方を自分は心から応援したいです。

*今回の参考資料(…と言うよりもサンプリングした物。敬称略。)
ゆうきっず著:Superstition Park 「海外通販のススメ」
ムロタ ジュン著:Th3ee Days Away Fanzine#14 「今さらヒトに聞けないディストロのやり方。」

2006年4月吉日。

Take it back, it's too late to say those words.