おかげ様をもちまして、当サイトを開設して半年が経った訳ですが
その短くも長かったような錯覚に陥る期間を振り返って、ふと思う。
4月に入ってからは音楽を聴く時間が本当に激減してしまったものだなぁ、と。
ほんの半年前までは一日の半分くらいを音楽を聴きながら過ごしてたから
こんなにも聴かないでいる時間が長いと、“うわぁ、全然音楽聴いてないな”というような
非常に強いプレッシャーを感じる事もしばしばありました。
でも、学生時代に比べたら自由な時間が減るのは当たり前の話で、
そんな中でも何とかポジティブな方向へ目を向けたいなぁとは思っておりますけども。
給料が入る事で今まで手が届かなかったようなレコードも買えるようになった、とか。

しかし、そもそも自分は“音楽が死ぬほど好き”って訳じゃないんですよね。
ネットやテレビ、読書、ゲームなど他のアミューズメントって音楽を聴きながらでも出来るから
結果的、相対的に音楽がファースト・プライオリティーとして選ばれただけでして。
あと、映画も一度観た物を見直す時や字幕付きのだと音楽を聴きながら観る事が多いです。
(テレビは音声がないとダメですか?いやいや、テロップが出るから大丈夫ですよ。
正直、全神経を集中してまで観たいプログラムもないし。巨人戦をダラダラ観るのが関の山。)

で、マージナルマンを抜け出して、いわゆる社会人になってからは、
そういった他のアミューズメントと並行させて音楽を聴くという事も間々ならなくなってまして、
最近は、就寝する前にアルバム1枚(もしくはシングル2〜3枚)を聴いております。
起きた時に感想を書きためておけば、このサイトの運営にも役立つでしょうし。
こないだに大量に購入し、現在も少しずつ自宅へ届けられつつあるレコードの音源も消化できますしね。
わずかな時間ではありますが、音楽に全神経を集中させる時間があるってのは実に楽しいです。
(逆に、その時間が余りに長すぎると不可避的にダレざるをえないんだろうな。
ダレた状態で聴く事で体にジワジワと染み込む感じも良いモノですけど、まぁそれは置いておいて。)
そんな訳で、夜にベッドに潜り込んで当サイトで扱っているバンドを聴くのが最近の日課であります。

匂いには思い出を強く保つ作用があると、どこかで読んだ事があるんですが、
(「マスターキートン」だったか?いや、アレは、“ミントの香り”って限定されてたから違うなぁ。)
その効用ってのは音楽にも当てはまるんじゃないかと思うんですよ。
懐かしい歌を聴くと、昔の出来事や初恋の人を思い出したりしませんか?
現在に聴いている音楽を何年か、何十年か後になって聴きなおしてみても
今の自分や、その音楽を肯定的に捉える事が出来れば良いなぁ、と。
そして、願わくば、その記憶の中での思い出が輝かしい物であらん事を。

Take it back, it's too late to say those words.